新編・伊勢物語 第2998段 水道の蛇口の締め忘れ 星原二郎 第2998段 水道の蛇口の締め忘れ 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和6年8月の中旬の或る朝 キッチンに立ち驚きて 歌を チョロチョロと 水道の蛇口の 締め忘れ 朝気付きたり 嗚呼馬鹿だった 慌てて締めたれど、夏のこの渇水期にあたり 水道代を思ひ反省しきりなり。 以前にも風呂の蛇口の締め忘れもあり またしでかした!と嘆き溜息をつきけり。