第2959段 連作【寓歌】 その15 黄泉への旅を誘ふ歌
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和6年6月5日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』285号に
【根尾の淡墨桜】と題し連作15首を発表し
評価を世に問ひけり。
その15首目の作は
今此処に 生きゐること は確かにて
黄泉はよいとこ 一度はゆかう
日本の代表的な温泉地の一つである
上州の草津温泉の民謡である
「草津節 草津湯もみ唄」の
一節である「草津よいとこ♪ いちどはおいで♪
お湯の中にも♪花が咲くよ♪」
を本歌取りとして引用し冥土への旅を揶揄したる作なり。