第2944段 連作「北海道を」 その42小樽市の蕎麦店の藪半
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和6年五月上旬の3日
その男の所属する短歌の結社である「桃の会」の
発行する季刊誌の「桃の会だより」57号に
『北海道を』をと題し連作43首を発表し
評価を世に問ひけり。
その連作の第42首目は
藪半の 品書き厚く 面白し
蕎麦の蘊蓄 御託並べて
藪半とは小樽市内にある蕎麦の名店なり。
店主の蕎麦に対する「こだはり」並々ならぬのもがあり
いはゆる頑固一徹、職人気質、蕎麦への愛 を感じ
その男の最上級の褒め言葉である
「また来やう」を店主に伝へ店を罷り出でけり。