第2945段 連作【寓歌】 その1 公園のカラスの制空権
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和6年6月5日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』285号に
【寓歌】と題し連作15首を発表し
評価を世に問ひけり。
その1首目の作は
公園の 制空権を 維持すれど
烏軍団 侵犯はせぬ
タイトルの【寓歌】 とは、その男の造語にて
「イソップ物語」などは寓話と称され寓意が込められてゐる物語であり
ノーベル文学賞を受賞の折には世界を驚かせたアメリカのフォーク・ソング
歌手のボブ・デュラン氏の歌詞には直接の意味と隠れたる意味、つまり暗喩が
あると評価されてゐるのであるが、この連作もそれらに倣ひたる意欲作なり。
而して、この1首目の暗喩とは、聡明なる読者子には言はずもがなとぞ覚えけり。