第2943段 連作「北海道を」 その41札幌にて喉の渇きを癒すのはビール
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和6年五月上旬の3日
その男の所属する短歌の結社である「桃の会」の
発行する季刊誌の「桃の会だより」57号に
『北海道を』をと題し連作43首を発表し
評価を世に問ひけり。
その連作の第41首目は
サト・ポロは 乾きて広き 地の意とか
札幌に来て 喉渇きゐる
サト・ポロ とは勿論、アイヌ語にして札幌の地名の由来なり。
その男、札幌を訪ねる事、10回近くなりたれども
最初に訪ねたる十代の終りの頃の大通公園にて
焼きトウモロコシを共に食べたる旅にて知り合いたる
一期一会の若者を懐かしみけり。
而して、当時は「また、日本のどこかにて再会しよう」
と別れたる事も思ひ出なり。