第2938段 連作「北海道を」 その36ノシャップ岬に樺太を望みて
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和6年6月
その男の所属する短歌の結社である「桃の会」の
発行する季刊誌の「桃の会だより」57号に
『北海道を』をと題し連作43首を発表し
評価を世に問ひけり。
その連作の第36首目は
海猫が鳴く ノシャップ岬の 先に立ち
樺太の地を 踏みたかりける
ノシャップ岬は稚内市内にあり
ノサップ(納沙布)岬は根室市にある日本の最東端の岬
名称が非常に似てをり紛らはしき事、この上もなしだが
どちらも名前の由来はアイヌ語にて「顎の様に突き出たる処」
が語源なり。