第2936段 連作「北海道を」 その34知床の秘湯の熊の湯
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和6年6月
その男の所属する短歌の結社である「桃の会」の
発行する季刊誌の「桃の会だより」57号に
『北海道を』をと題し連作43首を発表し
評価を世に問ひけり。
その連作の第34首目は
熊の湯は 知床連山の 山の奥
蝦夷羆との 遭遇怖れつつ
知床半島はエゾヒグマの世界でも稀なる密集地域にて
熊の湯はオホーツク海側と太平洋側を結ぶ国道の峠より
原生林を歩きてのまさに秘湯中の秘湯にて
いつエゾヒグマとの望まぬ遭遇を怖れての入浴なり。