第2932段 連作「北海道を」 その31択捉島の温泉への願望
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和6年五月上旬の3日
その男の所属する短歌の結社である「桃の会」の
発行する季刊誌の「桃の会だより」57号に
『北海道を』をと題し連作43首を発表し
評価を世に問ひけり。
その連作の第32首目は
択捉に 温泉多く ありしかば
浴みたかりしよ 航きたかりけり
北方四島の成り立ちは太古の時代の巨大なる火山活動にて
現在もその択捉島には多くの温泉ありとぞ
聴き及びければ、大の温泉好きのその男の願望を
いたく刺激し、死ぬ前に行きて湯浴みを切に願ひけり。