第2930段 連作「北海道を」 その30日本の最東端の納沙布岬
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和6年五月上旬の3日
その男の所属する短歌の結社である「桃の会」の
発行する季刊誌の「桃の会だより」57号に
『北海道を』をと題し連作43首を発表し
評価を世に問ひけり。
その連作の第30首目は
日本の 最東端の 納沙布の
岬の先に 今ぞ吾はたつ
納沙布岬は日本の本土の最東端にて
北緯145度12分、東経145度49分にて
通常の日本人が行く事が出来て
日本で最初に日の出を拝むことが出来る地なり。
而して、その男 納沙布岬の先に佇むこと二時間余り
現在はロシア領となりゐたる国後島、歯舞群島、色丹島、択捉島のうち
肉眼にて望み得る歯舞群島と国後島を眺め続けけり。