第2922段 連作「北海道を」 22有珠山の子の昭和新山
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和6年五月上旬の3日
その男の所属する短歌の結社である「桃の会」の
発行する季刊誌の「桃の会だより」57号に
『北海道を』をと題し連作43首を発表し
評価を世に問ひけり。
その連作の第22首目は
有珠山が 親火山にて その子供
昭和新山 まだまだ赤子
昭和新山は北海道の壮瞥町の有珠山の麓にて
昭和19年、突如として隆起し噴火したる火山なり。
その荒々しき事、樹木なき山肌に
その男、感嘆の声をあげ生まれ出でたる作なり。
地質学的には誕生より70年余りは
まさに生まれたてのほやほやの赤子なり。