第2916段 連作「北海道を」 その19アイヌの叙事詩を
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和6年五月上旬の3日
その男の所属する短歌の結社である「桃の会」の
発行する季刊誌の「桃の会だより」57号に
『北海道を』をと題し連作43首を発表し
評価を世に問ひけり。
その連作の第19首目は
コタンにて 古老より直に 聴きたきは
カムイ・ユーカラ アイヌ・ユーカラ
ユーカラとは文字を持たぬアイヌ民族に長き間
歌ひ続けられたる民族の叙事詩なり。
カムイとはあらゆる自然界のものは神であるといふ
アイヌの宗教観であり、農耕を営まぬ民族の自然界への
感謝の思想とぞ覚えけり。
また「アイヌ」とはアイヌ語で「人間」の意なり。