第2913段 宇良関の優勝を夢見て
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和6年5月25日
大相撲の夏場所の千秋楽の取り組みを
見終へて歌を
前頭一枚目の 宇良の優勝 夢見しが
六連勝のあと 八連敗するとは嗚呼
歌の心はその男、平幕なれど宇良関を贔屓として観戦を楽しみ
今場所はなんと初日より6連勝し、このまま勝ち進めば
待望の奇跡ともいへる初優勝の可能性を僅かながら感じ
楽しみしかど、その後の8連敗し
千秋楽に勝を収め7勝8負の1点の負け越しとなり
悔しき思ひを本人以上に抱き生まれ出でたる作なり。
而して、幕の内の42名の力士にて幕の内最高優勝を競ふので
あるが全力士がその現役中に最高優勝を飾ることが出来るのは
何%の確率であらうか?
多くの力士は一度の優勝も経験することなく引退するのが現実なり。
宇良関の引退までに賜杯を抱かせたき願ひ切なり。