新編・伊勢物語 第2908段 連作「北海道を」 その12函館の立待岬に行きて 星原二郎第2908段 連作「北海道を」 その12函館の立待岬に行きて 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和6年五月上旬の3日 その男の所属する短歌の結社である「桃の会」の 発行する季刊誌の「桃の会だより」57号に 『北海道を』をと題し連作43首を発表し 評価を世に問ひけり。 その連作の第12首目は 函館の 立待岬 たちまちに 涙あふれ来 啄木思(も)へば 啄木とは勿論、明治期の石川啄木のことにして その男の日本浪漫派の大先輩なれば 懇ろに冥福を祈りけり。