第2909段 連作「北海道を」 その13石川啄木一族の墓を参拝
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和6年五月上旬の3日
その男の所属する短歌の結社である「桃の会」の
発行する季刊誌の「桃の会だより」57号に
『北海道を』をと題し連作43首を発表し
評価を世に問ひけり。
その連作の第13首目は
啄木の 一族ここに 眠れるか
函館の磯の 波音聞きて
墓碑は「石川啄木一族の墓」にて
彼の代表作の一つの
「東海の小島の磯の白砂にわれ泣きぬれて蟹とたわむる」
を詠みたる海岸の近くに眠る事を希望しての墓なり。
落涙、止め難くして時を過ごしけり。