第2905段 連作「北海道を」 その10船中にて読み終へたる歌集
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和6年五月上旬の3日
その男の所属する短歌の結社である「桃の会」の
発行する季刊誌の「桃の会だより」57号に
『北海道を』をと題し連作43首を発表し
評価を世に問ひけり。
その連作の第10首目は
船中にて 読了と記し 歌集閉ぢ
まうすぐ北の 大地に到着
その男のなくて七癖の癖の一つが読み終へたる書籍の
奥付あたりの余白に読み終へたる年月日を記入することなり。
而して、その日に読み終へたる歌集とは
その男の私淑してやまぬ吉野秀雄大人の
『定本吉野秀雄全歌集』第一巻なり。