第2902段 知立八橋かきつばた短歌大会
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和6年5月12日三河の国は知立の八橋での
「知立八橋かきつばた短歌大会」に
事前に投稿せし歌の
平安の 御世と変はらぬ 八橋の
風に揺れつつ 咲くかきつばた
をもて短歌大会に臨みけり。
歌の心は平安時代の歌物語である『伊勢物語』の第八段の
「かきつばた」の折句を詠みたるかの在原業平卿を讃へて
「八橋」「かきつばた」「在原業平」を歌に詠み込みたる
作での短歌大会にて今年は26首の作品が集まりけり。
而して、短歌大会は参加者の互選なり。
一席の作品には三点、二席の作品には二点、三席の作品には一点が与へられ
集計の結果その男のこの作品には四票の十一点を得て
得点では二位なれども票数にては四位にとどまり
表彰の対象とはならず悔しがりけり。