第2900段 連作「北海道を」 その⑥海鳥を見掛けて
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和6年五月上旬の3日
その男の所属する短歌の結社である「桃の会」の
発行する季刊誌の「桃の会だより」57号に
『北海道を』をと題し連作43首を発表し
評価を世に問ひけり。
その連作の第6首は
海面を 水薙鳥は すれすれに
飛び行く様は 見れども飽かぬ
羽を休める処なき大海原を飛び続ける能力を持つ水薙鳥の
睡眠は滑空しつつ数秒間、取れば足るとの事にて
鳥類の持つ能力に驚きつつ
見つめ続けて生まれたる作なり。