第2899段 連作「北海道を」 その⑤イルカの群れに手を振る
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和6年五月上旬の3日
その男の所属する短歌の結社である「桃の会」の
発行する季刊誌の「桃の会だより」57号に
『北海道を』をと題し連作43首を発表し
評価を世に問ひけり。
その連作の第5首は
海原を 群れなし泳くは 海豚なれ
手を振りしかど 応へてくれず
大海原の波濤は見飽きる事は無いのであるが
さらにその男を歓迎するがに
フェリーに並行して泳ぐイルカの群れに偶々
遇ひたる折の感慨の作なり。