第2876段 竹田の子守歌
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和6年4月20日
刈谷市文化協会所属の短歌部会の
月例歌会に次の歌を
ゆゑありて 放送禁止の 過去あれど
竹田の子守歌 憚らず歌ふ
事前に提出し臨みけり。
竹田の子守歌は1970年代に
フォークソングのグループである赤い鳥により
レコード化されヒット曲となりたる名曲なり。
元々は京都の伏見区の竹田地方に伝承されたる民謡なり。
而して、歌詞の出てくる【在所】が被差別部落を指す言葉との
認識が音楽関係者の間に広まり
「臭い物に蓋をする」方式により放送禁止のレッテルが貼られけり。
而して、歌の心はその男の約53年前の事にて
当時、既に【問題】の曲との認識は持ちてゐたるかは定かに非ず。
歌の心はこんにちのその男のカラオケの十八番の曲の一つにて
何のこだはりも無く歌ひゐる事実を詠みたる作なり。