第2864段 仏足石歌体の歌
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和6年4月7日
刈谷市は東刈谷市民センターにて毎月開催の
千草会短歌会の月例歌会に
まう一首、次の仏足石歌体の歌
毒舌を 言ふにあらねど かかる歌
詠み続けなば 陸な死に方 しないと忠告
を事前に提出し臨みけり。
仏足石歌体とは5・7・5・7・7の短歌体に更に7音を
付け加へたる形式の作品。
奈良の薬師寺にある仏足石と並びその歌体の歌碑が有名にて
「古事記」「万葉集」「播磨風土記」に記載があれど
こんにちにてはほとんど顧みらるることのなき形式。
歌の心は現代短歌の言霊信仰を無視したる風潮に強き怒りを
覚えての作なり。
具体的に「かかる歌」とはどんな歌か?
どんな歌人を指すのか?
等々はその歌人の名誉の為に敢て伏せるなり。
而して、歌会での評価は仏足石歌体を知らざる会員もゐて
得点を得る事 能はず無念なり。