第2857段 連作『近江の国にて』其の拾肆 在原業平の騙り供養塔か
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和6年の早春
念願の近江の国へと行き
滞在したる折の連作を
令和6年4月10日発行の
その男の所属する「桃の会」の機関紙である
桃の会たよりの56号に
『近江の国にて』と題し連作15首を発表し
評価を世に問ひけり。
その拾肆首目の作は
業平が 騙りか本人か 知らねども
此処に眠れる 人ひとりあり
騙りとは著名なる本人になりすまし、人をだまし
金品を巻き上げたりする悪行の者。
而して、その正体は判定は難しく思へども
確かなる事は在原業平卿を名乗りたる人物が
此処に永遠の眠りに就きたる事なり。
合掌礼拝す。