第2853段 連作『近江の国にて』其の拾 在原業平の終の地の伝説
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和6年の早春
念願の近江の国へと行き
滞在したる折の連作を
令和6年4月10日発行の
その男の所属する「桃の会」の機関紙である
桃の会たよりの56号に
『近江の国にて』と題し連作15首を発表し
評価を世に問ひけり。
その拾首目の作は
北近江に 在原といふ 地名あり
業平此処に 死にたると伝ふ
この歌の場所は近江の国は高島市マキノ町在原にて
その地に伝はる伝承によれば、彼の在原業平卿の
晩年はこの地に住みて余生を送りたるとぞ。
噓か真か、その真相を知る術はあらず。
空想が妄想を呼びて生まれ出でたる作なり。