第2847段 連作『近江の国にて』其の肆 比良とぴあ
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和6年の早春
念願の近江の国へと行き
滞在したる折の連作を
令和6年4月10日発行の
その男の所属する「桃の会」の機関紙である
桃の会たよりの56号に
『近江の国にて』と題し連作15首を発表し
評価を世に問ひけり。
その肆首目の作は
雪残る 比良の山より 湧きいづる
温泉は肌を やさしくつつむ
比良とぴあは近江の国は大津市の比良山系の麓にある
日帰り入浴施設なり。
歌の心は露天風呂にて早春の未だ寒き風に吹かれつつ
近江の国の景色を眺めつつ生まれい出たる作なり。