第2846段 連作『近江の国にて』其の参 雪の比良山からの風が琵琶湖へ
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和6年の早春
念願の近江の国へと行き
滞在したる折の連作を
令和6年4月10日発行の
その男の所属する「桃の会」の機関紙である
桃の会たよりの56号に
『近江の国にて』と題し連作15首を発表し
評価を世に問ひけり。
その三首目の作は
雪残る 比良からの風 冷たけれ
琵琶湖さざ波 寒ざむと見ゆ
この歌のモチーフは唱歌の『早春賦』にて
琵琶湖を眺めての嘱目詠なり。