第2845段 連作『近江の国にて』其の弐 続・宇治の橋姫
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和6年の早春
念願の近江の国へと行き
滞在したる折の連作を
令和6年4月10日発行の
その男の所属する「桃の会」の機関紙である
桃の会たよりの56号に
『近江の国にて』と題し連作15首を発表し
評価を世に問ひけり。
その弐首目の作は
わが貧しき 詩嚢を甚く 刺激する
宇治の橋姫 惚れたるらしも
今年度のNHKの大河ドラマは『光る君へ』にて
『源氏物語』の第45帖は『橋姫』にて
「橋姫の心をくみて高瀬さす棹のしづくに袖ぞぬれける」
而して、古来より多くの説話集に登場する
嫉妬深き鬼女なり。