第2836段 連作『慣用句の歌』其の拾肆 ぬるま湯に浸かりて
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和6年2月5日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』284号に
【慣用句の歌】と題し連作15首を発表し
評価を世に問ひけり。
その14首目の作は
ぬるま湯に 首までつかり 一時間
出るに出られぬ 栃尾又温泉
栃尾又温泉は越後の国は魚沼の里にある療養・保養の名湯なり。
然れどもその源泉の温度は約20数度のかなり低めなれば
上がり湯として加熱・加温の湯舟もあれども
ゆっくり、ゆつたり数時間単位の入浴が推奨されゐる
高温の上州の草津とは真逆の温泉なり。
而して、温泉の効用は言ふに及ばず。
信じ難ければお試しあれ。