第2828段 連作『慣用句の歌』其の陸 短歌大会の選は選者の自由裁量
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和6年2月5日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』284号に
【慣用句の歌】と題し連作15首を発表し
評価を世に問ひけり。
その6首目の作は
選者の 「眼鏡にかなふ」か 否かにて
歌の評価は 十人十色
短歌大会のみならず、各新聞の歌壇の選も全く同じにて
オリンピックの競技等の様に明らかに優劣、勝敗、数値に
現れるものにあらざれば、まさに
蕎麦屋の言葉の「美味い、不味いは十人十色にて
大きく主観の左右されるものなり。
或る短歌大会の落選の作品にその男が選者ならば
間違いなく特選と思しき名作ば振るい落とされてゐたれば
思ひ浮かびたる感慨の作なり。