第2800段 連作『隠岐の島にて』其の拾弐 海底火山の噴火口跡
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、今を去る令和4年10月30日
島根県隠岐諸島の一つの中ノ島の海士町での
隠岐神社特別奉納 歌題「舟」の
第23回 隠岐後鳥羽院和歌大賞の表彰式に臨むため
隠岐諸島へと行き数日間
滞在したる折の連作を
令和6年1月14日発行の
その男の所属する「桃の会」の機関紙である
桃の会たよりの55号に
『隠岐の島にて』と題し連作18首を発表し
評価を世に問ひけり。
その拾弐首目の作は
巨大なる カルデラ噴火の 跡にして
内海いまは 穏やかな波
隠岐諸島の中ノ島と西ノ島と知夫里島にて囲みたる湾内こそは
太古の昔の海底火山の噴火口跡なれば
その巨大さに地球の持つエネルギー量の多さに圧倒され
声なく絶景を観続けけり。