第2798段 連作『隠岐の島にて』其の拾 絶景の海岸
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、今を去る令和4年10月30日
島根県隠岐諸島の一つの中ノ島の海士町での
第23回 隠岐後鳥羽院和歌大賞の表彰式に臨むため
隠岐諸島へと行き数日間
滞在したる折の連作を
令和6年1月14日発行の
その男の所属する「桃の会」の機関紙である
桃の会たよりの55号に
『隠岐の島にて』と題し連作18首を発表し
評価を世に問ひけり。
その拾首目の作は
波高き 外海に出で 巡りゆく
国賀海岸 絶景続く
波浪に洗はれたる岩礁海岸の美しさはその男を虜にする一つにて
古来より多くの日本画の画題となりたることは衆目の一致するところなり。
而して、その男海岸美マニアを自任し
日本各地の海岸の遊覧船にて巡るが楽しみにして
巡りたる中で最も美しき海岸美は此処ぞと
御墨付を与へけり。