第2794段 連作『隠岐の島にて』其の陸 隠岐出身の友
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、今を去る令和4年10月30日
島根県隠岐諸島の一つの中ノ島の海士町での
第23回 隠岐後鳥羽院和歌大賞の表彰式に臨むため
隠岐諸島へと行き数日間
滞在したる折の連作を
令和6年1月14日発行の
その男の所属する「桃の会」の機関紙である
桃の会たよりの55号に
『隠岐の島にて』と題し連作18首を発表し
評価を世に問ひけり。
その陸首目の作は
隠岐の島の 出身の友は いま何処
五十年ぶりに 会ひたかりけり
歌の心はその男の大学時代の一年後輩の
島崎某にて、卒業後もしばらくは年賀状をやりとりし
行き来がありしかど、いつのまにやら音信は途絶へたれば
懐かしく思ひ出でられ会ひたき思ひ募りての作なり。