第2792段 連作『隠岐の島にて』其の肆 西郷港に上陸
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、今を去る令和4年10月30日
島根県隠岐諸島の一つの中ノ島の海士町での
第23回 隠岐後鳥羽院和歌大賞の表彰式に臨むため
隠岐諸島へと行き数日間
滞在したる折の連作を
令和6年1月14日発行の
その男の所属する「桃の会」の機関紙である
桃の会たよりの55号に
『隠岐の島にて』と題し連作18首を発表し
評価を世に問ひけり。
その肆首目の作は
都より 九十里なる 遠流の地
隠岐の島にぞ 吾は立ちけり
その男の乗りたるフェリーは「おき」号にて
島根半島の七類港発9:00にて
隠岐諸島の最大の島である島後の隠岐の島町の
西郷港へは11:25分に着岸し
即ち上陸し隠岐の島の海風を胸深く吸い込みての詠草なり。
はるばるの思ひ切なり。
因みに流刑には近流、中流、遠流の三種類があり
当然のことながら罪の重さにより流される先が決まるのは
至極当然の事なり。