第2791段 連作『隠岐の島にて』其の参 フェリーに乗船
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、今を去る令和4年10月30日
島根県隠岐諸島の一つの中ノ島の海士町での
第23回 隠岐後鳥羽院和歌大賞の表彰式に臨むため
隠岐諸島へと行き数日間
滞在したる折の連作を
令和6年1月14日発行の
その男の所属する「桃の会」の機関紙である
桃の会たよりの55号に
『隠岐の島にて』と題し連作18首を発表し
評価を世に問ひけり。
その参首目の作は
隠岐へ 今船は出でゆく それぞれの
人生ありて 行き来の人ら
フェリーに乗船の乗客は隠岐へ行く者
隠岐へ戻る者
乗船の目的はまさに人、様々なれば
フェリーは海に浮かびたる乗り物だけに
浮かびあがりたる感慨なり。