新編・伊勢物語 第2775段 辰の年男 星原二郎第2775段 辰の年男 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和6年1月松の内の或る日 年のはじめの感慨を 歌に 瑞兆の 霊獣龍の 年男 六度迎へて 言祝ぐわれは 若き日にはかかる年齢まで生きるとは 露、思はざりしがなりてみれば 欲、深きは人間の性(さが)か業にて まう一回りは生きて孫たちの成長を 見届ける事を願ひけり。 虫のいい事、限りなし。