第2747段 連作『初句切れの歌』其の玖 許しませ
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和5年12月5日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』283号に
【初句切れの歌】と題し連作15首を発表し
評価を世に問ひけり。
その9首目の作は
許しませ 人間により絶滅に追い込みたる種あまたを数ふ
日本だけに限りても、日本狼、日本獺、日本在来の朱鷺
今も絶滅の危機的状況にあるアホウドリなどなど
世界的にみれば、おびただしき種類の動植物が
人類の手によりこの世から姿を消したる事を嘆き悲しみての作なり。
而して、終には人類そのものも絶滅へと追いやるのは
他ならぬ人類ぞと覚えける。