新編・伊勢物語 第2746段 連作『初句切れの歌』其の捌 逆らひぬ 星原二郎第2746段 連作『初句切れの歌』其の捌 逆らひぬ 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和5年12月5日付けの 立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』283号に 【初句切れの歌】と題し連作15首を発表し 評価を世に問ひけり。 その8首目の作は 逆らひぬ 難解なるをよしとする歌壇の風潮捻(ひね)くれわれは 現代歌壇の主流をなしたるはまさに 訳のわからぬ藤原定家に対し言はれたる【達磨歌】の類の 横行を強く嘆きて生まれ出でたる作なり。