新編・伊勢物語 第2744段 連作『初句切れの歌』其の陸 道草す 星原二郎第2744段 連作『初句切れの歌』其の陸 道草す 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和5年12月5日付けの 立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』283号に 【初句切れの歌】と題し連作15首を発表し 評価を世に問ひけり。 その6首目の作は 道草す 急ぐ旅行にあらざれば車を停めてお休みなさい その男の旅のスタイルである独り旅では ほとんど宿泊の予約も取らず 行き当たりばったり 自由気儘、日程変更、行き先変更も思ひのまま なれば生まれ出でたる作なり。