第2743段 連作『初句切れの歌』其の伍 勿体ない
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和5年12月5日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』283号に
【初句切れの歌】と題し連作15首を発表し
評価を世に問ひけり。
その5首目の作は
勿体ない 用の済みたる役所よりの書類の裏をメモ帳とする
「勿体ない」はノーベル平和賞を受賞せしアフリカ系の
女性が持ちゐて、今や世界共通語となりたるフレーズなり。
用済みの用紙、用済みの封筒などなど夥しき紙資源の濫用消費を
嘆き生まれたる作なり。
而して、このまま紙資源を消費し続けたなれば
間違ひなく紙の神様の怒りが爆発とぞ覚えけり。