第2740段 連作『初句切れの歌』其の弐 驚きぬ
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和5年12月5日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』283号に
【初句切れの歌】と題し連作15首を発表し
評価を世に問ひけり。
その2首目の作は
驚きぬ 今のこの世に奴隷とは蟻の世界の事にてあれど
歌の心は朝日新聞の投書欄である『声』に掲載されたる
ある小学生の蟻の観察研究の結果
ある蟻は他の巣から幼虫を連れ去り
自分の巣に連れ込み強制的に働かせるといふのだ。
よくぞそこまで観察せしと褒め讃へての後
生まれたる作なり。