新編・伊勢物語 第2691段 種田山頭火とその男の道の違ひ 星原二郎第2691段 種田山頭火とその男の道の違ひ 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和5年10月上旬の或る日 若き日に読みたる俳人の種田山頭火を思ひ出し 歌を 山頭火 読み親しみて 影響を 受けれどわれは わが道を来ぬ 種田山頭火は俳句の道を歩み その男は和歌の道を歩み 共に松尾芭蕉翁の言ふところの 「無能無才にして一筋の道」とぞ覚えけり。