第2677段 風に立つライオンならぬネコ
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和5年9月16日の
刈谷市文化協会所属の短歌部会の
月例歌会に次の歌を
風に立つ ライオンならぬ ネコなれば
飢餓と内戦の アフリカよ御免
事前に提出し臨みけり。
歌の心はさだまさしの名曲である『風に立つライオン』の
映画化されたる作品を鑑賞しての抒情なり。
その男、30歳若く医師の免許を持ちゐたれば
間違ひなく(あるいは)国境なき医師団に加はり
野口英世に倣ひアフリカへと渡り働くものを…
の意気込みあれど老いたるネコに等しき現状を鑑みての作なり。
されどアフリカにおける飢餓は昨日今日の問題に非ず
有史以来、繰り返し起こりたる事にて
それがアフリカの人口爆発を防ぎたる理由にして
安易なる人道上の理由から先進国による食糧援助は
根本的な解決策とならず、逆に問題を長期化させるだけ
との意見もあり如何にするのが最善の策なりや
と悩みけり。
而して歌会での評価は遠き異国のアフリカの国々のことにて
共感を得ること能はず残念なり。