第2672段 連作『縄文を』其の拾伍 土蜘蛛とは竪穴住居の縄文人の事
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和5年9月7日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』282号に
【縄文を】と題し連作15首を発表し
評価を世に問ひけり。
その15首目の作は
土蜘蛛と 蔑みいはるる 謂れなし
土葺き屋根の 竪穴住居
土蜘蛛とは古事記に出てくる名称して
その実は縄文人の住居である土葺の竪穴住居なり。
その竪穴住居の住人を指すヤマトから見た縄文人の蔑称なり。
「撃ちてし止まむ」とは太平洋戦争当時に
日本の軍部にて使用されたる言葉なれども
元は侵略者であるヤマトが土着の縄文人を駆逐する為に
用ゐたる今風に言へばキャッチコピーなり。