第2670段 連作『縄文を』其の拾参 渡来系の人との軋轢
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和5年9月7日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』282号に
【縄文を】と題し連作15首を発表し
評価を世に問ひけり。
その13首目の作は
半島より コメとホトケと 鉄をもて
ヤマトの祖が 縄文侵す
縄文時代以降、日本列島に半島と大陸より渡り来る人々の総数は
数百年の間に百万人を超えると推定されてゐる
彼等の多くは当時の日本に無き物、具体的には鉄に代表される金属
米に代表される食品
仏教に代表される思想・哲学
そして漢字の伝来に大きな役割を果たし
そこまでは友好的移住なりしかど
渡来系の一部の実力を持ちたる氏族が権力と武力行使により
縄文人のそれまでの生活様式を駆逐し
出来たのが弥生時代の本質なり。