第2667段 連作『縄文を』其の拾 文様としての縄文無き火焔土器
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和5年9月7日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』282号に
【縄文を】と題し連作15首を発表し
評価を世に問ひけり。
その10首目の作は
縄文の 文様のなき 縄文の
火焔土器はも 美しき謎
縄文土器の特徴はその名前の示すやうに
縄目の文様が土器の全体の施されているのが通常なれど
火焔土器に限りほとんど【縄文】は確認する事が出来ず
それもまた火焔土器の本質を考へる上で
重要なる特徴とぞ覚えての作なり。