第2660段 連作『縄文を』其の参 縄文人の末裔
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和5年9月7日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』282号に
【縄文を】と題し連作15首を発表し
評価を世に問ひけり。
その3首目の作は
縄文の 裔なるわれは 火を起こし
火を見つめつつ 彼らと語る
日本人の祖先は勿論、縄文人にして
大陸と半島からの渡来人である弥生系の人々と
何世代にも亘り混血を重ね現在の日本人が出来上がるのであるが
個々には縄文人系の血を色濃く受け継ぎたる者もゐて
その男の血は縄文人DNAを色濃く受け継ぎてゐる事を
自覚しての祖先の人々との虚構の交流の様子を詠みたる作なり。