新編・伊勢物語 第2640段 暇明き同士のLINEの交換 星原二郎第2640段 暇明き同士のLINEの交換 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和5年8月中旬の或る日 その男のスマートフォンにLINEの着信音ありて 開き見て歌を 友よりの 問はず語りの LINEまた 今日も届きぬ 暇明きならむ ※暇明きとはやる事がなく退屈してゐること。 而して、常にはくだらぬ俳句など読む気にもなれず ほぼ無視するのであるが、その日に限ってはその男も 暇明きなれば似たる即興の俳句を添へて 残暑見舞ひとして送り返しけり。