新編・伊勢物語 第2606段 友人の眠る越後の山奥の墓への参拝 星原二郎第2606段 友人の眠る越後の山奥の墓への参拝 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和5年7月の中旬の或る日 大学時代の同級生の眠る 越後の国は糸魚川の山の奥にある 墓に参拝し歌を まう無理だ 越後の山の 友人の 奥津城喘ぎ やうやう参る その男の同級生のご先祖様は平家一門の武将にして 平家滅亡の後、生き残り源氏の追及を逃れるために 越後の蓮華岳の麓の山奥に隠れ住みたる由 かなり急なる山道なれば体力的に最後とぞ思ひての 感慨なり。