第2502段 転がり行方不明の錠剤
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和5年7月9日
刈谷市は東刈谷市民センターにて毎月開催の
千草会短歌会の月例歌会に
次の歌をまう一首
コロコロと 錠剤どこへ 行ったやら
命を惜しみ 必死に捜す
を事前に提出し臨みけり。
歌の心はその男の日日に服用する前立腺の薬の事にて
必死に捜し見つからざる時は
眼は血走り、両手は震へ出し、うは言のやうに
「ヤクをくれ」と暴れだす…かと、言へば
全くそんなことはなく過ぎて行くのであるが
それでは歌の作品とちては面白みに欠けるので
自作の解説の時に演技力を発揮し
薬物依存症の患者を演じけり。
而して歌会での評価は一部の会員より共感を
得たるにとどまり残念なり。