新編・伊勢物語 第2581段 尾の淡墨桜 其の拾壱 星原二郎第2581段 根尾の淡墨桜 其の拾壱 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和5年6月5日付けの 立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』281号に 【根尾の淡墨桜】と題し連作15首を発表し 評価を世に問ひけり。 その11首目の作は 懐かしき 友と久々 語るがに 桜仰ぎて 息災嘉(よみ)す その男、この淡墨桜を訪ねるのは約30年ぶりにての 感慨なり。 「嘉する」とは寿ぐの大和言葉の古語なり。