新編・伊勢物語 第2577段 根尾の淡墨桜 其の漆 星原二郎第2577段 根尾の淡墨桜 其の漆 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和5年6月5日付けの 立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』281号に 【根尾の淡墨桜】と題し連作15首を発表し 評価を世に問ひけり。 その7首目の作は 手術受け 蘇りたる 桜にて 杖つき立てる 老い美しく この桜、継体天皇のお手植えとの伝説を持つ 超長寿の桜にて瀕死の時期もありしかど 若桜の根を接ぐ手術を受け蘇りけり。