新編・伊勢物語 第2575段 根尾の淡墨桜 其の伍 星原二郎第2575段 根尾の淡墨桜 其の伍 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和5年6月5日付けの 立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』281号に 【根尾の淡墨桜】と題し連作15首を発表し 評価を世に問ひけり。 その5首目の作は 人をして 惹きつけやまぬ 桜なり 老若男女 朝より集ふ その男の桜の鑑賞の常として 観光客の多い日中は避け 早朝の朝日に輝く時刻に行くのが恒例なれども 淡墨桜に限り早朝なれども 数多の人々なればの感慨なり。